妊娠がわかると、嬉しい気持ちと同時に「これから仕事はどうすればいいのかな?」という不安も生まれますよね。
特に保育や介護のお仕事のように体を動かすことが多い職場では、妊娠中の働き方をどう調整するかがとても大切になります。
今回は、妊娠中にお仕事を続ける際に気をつけたいポイントや、周囲への伝え方についてまとめました。
無理をせず、安心して働き続けるためのヒントになれば嬉しいです。
妊娠中でも安心して働くために|職場への伝え方と業務の見直しポイント
                  ~無理せず安心して続けるために~
      1. まずは「自分の体調を最優先」に
妊娠中は日によって体調が大きく変わるもの。つわりや眠気、立ちくらみなどは本人にしか分からない辛さです。
 
「みんなに迷惑をかけたくない」と無理してしまう気持ちもありますが、体を大事にすることが赤ちゃんを守ることにつながります。
体調が優れない日は、勇気をもって休むことも必要です。
2. 上司や同僚に早めに相談する
妊娠が分かったら、安定期に入る前でも、できるだけ早めに上司や信頼できる同僚に伝えるのがおすすめです。
●重い荷物を運ぶ作業
●長時間の立ち仕事や夜勤
●感染症のリスクが高い業務
こうした業務を調整してもらうことで、安心して働き続けられます。
伝えるときは、
「お医者さんから、しばらくは負担の大きい作業を控えるようにと言われている」
「お腹が張りやすくなるので、この作業は控えたい」
といった具体的な理由を添えると、周囲も状況を理解しやすく、業務の調整がスムーズです。
 
3. 無理のない業務を選ぶ工夫
妊娠中でも続けられる業務はたくさんあります。
保育士さんなら、重い子どもを長時間抱っこするのは控えて、製作や読み聞かせ、記録業務を中心にする。
介護職の方なら、入浴や移乗介助ではなく、レクリエーションや見守り、記録業務を担当する。
「できること」を活かす形で業務を調整すると、無理なく仕事を続けられます。
4. 休憩と水分補給をこまめに
妊娠中は立ちっぱなしや動きっぱなしで、思った以上に疲れやすくなります。
●こまめに座って休む
●水分補給を意識する
●お腹が張ったら無理をせず休む
こうした小さな工夫で体調の安定が違ってきます。自分から声をかけて休憩を取ることも大切です。
5. 周囲に「お願い」できる関係づくり
妊娠中の働き方で大事なのは、一人で抱え込まないこと。
「重い物を持つのはお願いしたい」
「この業務は代わってもらいたい」
と具体的に伝え、代わりに読み聞かせや連絡帳、準備、見守りなど自分にできる仕事を前向きに引き受けると、チーム全体が動きやすくなります。
また、普段からコミュニケーションをとり、感謝の気持ちを言葉にすることで、周囲も気持ちよくサポートできます。
6. 制度や休暇を活用する
法律で妊娠中の労働者を守る制度が用意されています。
- 母性健康管理指導事項連絡カード
医師からの指導内容を職場に伝えるための書類で、業務内容の調整や勤務時間の短縮などを依頼できます。
 - 時間外労働・深夜業務の制限
妊娠中・出産後1年以内は、本人が申し出れば残業や深夜勤務を免除してもらえる制度があります。
 - 妊婦健診のための通院休暇
会社や施設は、健診を受けるために必要な時間を確保する義務があります。 
こうした制度を正しく活用することで、無理せず働ける環境を整えることができます。職場に相談して上手に活用しましょう。
 
まとめ
      妊娠中の働き方で一番大切なのは、「自分と赤ちゃんの体を守ること」です。
体調に合わせて業務を調整する
周囲にお願いする
制度を利用する
——小さな工夫の積み重ねで、無理なく安心して仕事を続けられます。
YUKUSAでは、妊娠・出産・育児といったライフイベントを踏まえた働き方の相談も承っています。
職場見学や条件調整など、あなたの状況に合わせたお仕事探しを一緒にお手伝いします。
「まずは相談だけしたい」という方も大歓迎です。安心して働き続けられる環境を、一緒に見つけていきましょう。